キーワード:RIP( Routing Information Protocol )

NW0060
比較的小規模なLANに用いられる動的ルーティングのプロトコルで、 UDPポート520番を使用し、ホップ数と呼ばれる目的ノードまでの間に存在する中継ノードの数によって、 経路を選択するプロトコルは?
英字3文字で答えよ。
回答
RIP( Routing Information Protocol )
解説 関連用語
RIPは、 もともとは、Xerox社のXNSの経路制御プロトコルとして使用されていたプロトコルで、 小規模LANのルーティングプロトコルとして、一般に広まったプロトコルです。
その内容は、 30秒に一度ルーティング情報をブロードキャストし、 隣接ノードに、自分がルーティング可能なノードまでのホップ数を、 通知することで、経路情報を把握します。
そして、180秒間ルーティング情報が到着しない場合、 そのルートを無効とし、さらに120秒間そのルート以外のルートで、 目的ノードまでのルーティング情報が来ない場合、 目的ノードまでのルートがないものとして、 ルート情報を削除します。
RIPの弱点としては、 ホップ数の上限が15ノードな為、 大規模なネットワークが構築できないことと、 経路をホップ数のみで決める為、 ホップ数は小さいが低速なリンクと、 ホップ数は大きいが高速なリンクがある場合に、 低速なリンクの方が選択されてしまうこと。
これらの、弱点を補ったルーティングプロトコルに、 OSPFがあります。
RIP
Routing Information Protocol の頭文字をとったもの。ホップ数と呼ばれる中継ノードの数によって経路を確定するルーティングプロトコル。
OSPF
リンクステート型の代表的なルーティングプロトコル。 ハローメッセージ、フラッディングにより情報通知をしている。 大規模LANにも対応できる。
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