キーワード:WFQ( Weighted Fair Queuing )

NW0049
優先制御について、重み付けをしたラウンドロビン方式をさらに発展させた方式で、 TCPコネクションごとにキューを作り、同じ優先度のデータが到着した場合でも 平等に転送機会を与える事のできる方式を何と言う?
英字3文字で答えよ。
回答
WFQ( Weighted Fair Queuing )
解説 関連用語
問題文の重み付けをしたラウンドロビン方式とは、 ルータやレイヤ3スイッチロードバランサ等に搭載された優先制御の方式で、 キューに溜まったパケットの中で、優先度の高いパケットほど、 多くのパケット転送時間を与えながら、全てのパケットに順番にパケット転送時間を与えていく方式です。
例えば、キューに優先度高のパケットと、優先度中のパケットと、優先度低のパケットが、 それぞれ、数個づつ回線空き待ちをしていたとします。 そして、回線に6個分のパケットの空きができたとします。 この場合、重み付けをしたラウンドロビン方式では、 優先度高のパケットを3つ、優先度中のパケットを2つ、優先度低のパケットを1つ、 という形で回線に送り出します。 その結果、優先度高のデータは優先的に回線を使える事になります。
しかし問題があります。 それは、同じ優先度を持つパケットが大量に存在し、 送信元のTCPコネクションが複数存在する場合です。 まず、優先度高のデータが到着し大量にキューに溜まり、その後、 別のTCPコネクションで、少量の優先度高のデータが到着したとします。 そして、回線に空きができると、 重み付けをしたラウンドロビン方式では、 先に到着した優先度高のデータばかりが転送され、 後から到着した優先度高のデータが転送されるのは、 それらのデータ全て転送された後になってしまいます。 上記の問題を解決する為に考案された方式で、キューに溜まっているパケットのTCPコネクションまでを考慮し、 平等に転送機会を与える方式をWFQと言います。
レイヤ3スイッチ
スイッチングハブに、ネットワーク層のルーティング機能を、付け加えたもの。 スイッチ部分はハードウエアで動作する為、高速。
ロードバランサ
付加分散装置。複数のサーバの付加が平等になるように、 サーバへの要求を振り分ける装置。
WFQ
Weighted Fair Queuing の頭文字をとったもの。 TCPコネクションごとにキューを作り、 同じ優先度のデータが到着した場合でも平等に転送機会を与える事のできる優先制御方式。
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