キーワード:CIR( Committed Information Rate )

NW0042
日本語では、認定情報速度と言い、フレームリレー網において、 網が正常状態の時に保証される速度を何と言う?
英字3文字で答えよ。
回答
CIR( Committed Information Rate )
解説 関連用語
問題文にあるように、フレームリレー網において、網が正常状態の時に、 保証される速度をCIRと言います。
テクニカルエンジニア(ネットワーク)試験には、平成15年_午後1_問1に、 『音声伝送における品質問題』という見出しで、以下のような形で出題されました。
> H15.午後1.問1.問題文より
FRサービスは、通信事業者の提供する(@1)による情報速度の保証があるものの、 多くのサービスが数Mビット/秒までの通信速度であり、パケットの損失や遅延、 ジッタによる音声品質の劣化への対策が必要である。
上記の(@1)に「CIR」を埋める。
さて、ここで気になるのはCIRではなく、 その後の「パケットの損失や遅延、ジッタによる音声品質の劣化・・」という部分・・・。 そう。フレームリレー網では、パケットの送達確認がないので、 パケットが損失する可能性があります。 またCIRが保証するのは、情報速度のみで、 遅延時間については保証しません。そして一番気になる 「ジッタ」ですが、 ジッタとは、音声通信の世界で信号の時間軸方向の揺らぎのことです。 つまり、早く到着したパケットの後に、遅いパケットが到着するか、 もしくはその逆で、遅いパケットが到着した後に早いパケットが到着すると、 波形の周期が長くなったり、短くなったりして音声品質が劣化すると言うことです。 今後の試験では、フレームリレー網を用いた音声通信の問題点として、 これらのことを記述させる問題が出題されるかもしれないので、 あわせて覚えておきましょう。
フレームリレー
プロトコルを簡略化することにより、高速化をはかったデータリンク層のプロトコル。
CIR
フレームリレー網において、網が正常状態の時に保証される速度。
ジッタ
時間軸方向の波形のゆらぎ。
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