キーワード:ESP( Encapsulating Security Payload )

NW0037
IPsecにおいて、パケットのデータ部を暗号化し、途中経路での盗聴から守るプロトコルを何と言う?
回答
ESP( Encapsulating Security Payload )
解説 関連用語
ESPは、IPパケットの暗号化と、送信データの改ざん検出を同時に行うためのプロトコルで、 IPsecのもう一つのプロトコルである AHとの違いは、 IPパケットを暗号化できる点と、 認証範囲にあて先IPアドレスが含まれない点になります。 ESPによるVPN構築方法には、 トンネルモードと、トランスポートモードがあり、 トンネルモードは、IPパケットそのものを暗号化し、ESPヘッダを付与し、 ESPヘッダを含めて認証範囲とする認証データをフッター部に付与し、 その後トンネル用のIPヘッダを新たに付与します。 一方、 トランスポートモードはTCP、UDPデータを暗号化し、 IPヘッダとの間にESPヘッダを挿入する形をとります。 トンネルモードを利用した場合には、本来のIPアドレスが暗号化される為、 トランスポートモードよりもセキュリティーレベルが高いと言えます。
ESP
Encapsulating Security Payload の頭文字をとったもの。 パケットのデータ部を暗号化し、途中経路での盗聴から守るプロトコル
AH
Authentication Header の頭文字をとったもの。 途中経路において、パケットが改ざんや偽造されていないことを保証するプロトコル
IPsec
IPの為のセキュリティーアーキテクチャ。インターネット上にVPNを構築する為にしばしば使用される。
トンネルモード
IPsecを用いたVPN技術の内、IPパケットを暗号化し、ESPヘッダと新しいIPヘッダを付与するモード。。
トランスポートモード
IPsecを用いたVPN技術の内、TCP、UDPのデータを暗号化し、ESPヘッダとIPヘッダを付与するモード。。
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