キーワード:トランスポートモード

NW0031
IPsecによりVPNを実現するプロトコルにESPがあるが、そのESPにおいてTCP, UDPと言ったトランスポート層のデータを暗号化しSDUとし、 IPヘッダとESPヘッダを付加するモードを何モードと言う?
(答えがカタカナになる場合には、全角文字で入力してください。)
回答
トランスポートモード
解説 関連用語
トランスポートモードとは、問題文にあるように、 TCPUDPといったトランスポート層のデータを暗号化し、ESPヘッダ、IPヘッダを付加する方法です。 ESPは IPマスカレードとの相性が悪く、たびたび問題になる為、 試験でも IPマスカレードと絡めて出題されることが多いです。 IPマスカレードは、IPアドレスの変換以外に、上位層の TCPUDPのポート番号の変換を行っています。 しかし、 ESPを用いたIPsecでは、IPヘッダに続くヘッダが、ESPヘッダになっているため、 ポート番号の変換が行えません。 この問題を解決する為の手段として、NATトラバーサル機能を利用し、擬似的なUDPヘッダを付与する方法があります。
トランスポートモード
IPsecを用いたVPN技術の内、TCP、UDPのデータを暗号化し、ESPヘッダとIPヘッダを付与するモード。。
TCP
Transmission Control Protocolの略。OSI基本参照モデルの第4層トランスポート層の代表的なプロトコル。 コネクション型プロトコルで信頼性が高い。
UDP
コネクションレス型のトランスポート層のプロトコル。少量のデータ伝送に向く。
IPマスカレード
NATに加え、上位のTCP、UDPのポートも変換する。
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