キーワード:SAP(サービスアクセスポイント)

NW0002
OSI基本参照モデルにおいて、 (N+1)エンティティが(N)層から(N)サービスを提供される点を何と言う?
その頭文字をとって英字3文字で答えよ。
回答
SAP(サービスアクセスポイント)
解説 関連用語
第7層 応用層
第6層 プレゼンテーション層
第5層 セション層
第4層 トランスポート層
第3層 ネットワーク層
第2層 データリンク層
第1層 物理層
OSI基本参照モデルは、右記のような階層構造をしており、 応用層のエンティティは、 プレゼンテーション層からサービスを受け仕事をし、 そのプレゼンテーション層のエンティティはさらに下位の セション層よりサービスを受ける。 といったように、 各層がその一つ下の層よりサービスを受けて仕事をしており、 そのサービスを受けるための窓口となるのが、SAP(サービスアクセスポイント)です。
このSAPのおかげで、 各エンティティは一つ下の層のSAPの仕様のみを知っていれば良いことになり、 それ以下の層の実装に左右されることなく、オープンかつ汎用的なネットワークを構築することができるようになります。
OSIは、残念ながら、ネットワーク機器の仕様を統一するには至りませんでした。 しかし、OSIの思想は大変に価値のあるもので、 その後のネットワーク構築に大きな影響を与え、 未だにテクニカルエンジニア(ネットワーク)試験に出題され続けています。
ちなみに、5年くらい前、第2種情報処理技術者を目指している時に、 会社の同僚から教わったOSI基本参照モデルの語呂合わせは、 「オープンセットね。デーブ」。 この意味不明な語呂合わせを聞いた時は、「アホか!!」と思いましたが、不思議なものでインパクトがあったんで、 今だに、これで覚えちゃってますね・・・・。(※「オープンセットね。デーブ」は各層の先頭の文字をつなぎ合わせたもの・・・。)
OSI基本参照モデル
国際標準化機構(ISO)に制定されているOpen Systems Interconnecion(開放型システム間相互接続)に 準拠し、ネットワークシステムの備えるべき機能を階層構造で表したもの。
応用層
別名:アプリケーション層(こっちの方が主流かも・・・) ネットワークを応用した業務処理を実現する為に必要なサービスを提供する。代表的なプロトコルは多すぎて書ききれませんが、 TELNET、SMTP、FTP等。
プレゼンテーション層
アプリケーション層の為に情報の表現形式を提供します。 この層の主な機能としては暗号化、データ圧縮・伸張、データのコード変換があります。
セション層
アプリケーションの会話を実現する為の層。 この層の主な機能としては半2重、全2重制御、送信権制御、優先データ制御等があります。
SAP
Service Access Point(サービスアクセスポイント)の頭文字をとったもの。 (N)層のエンティティが(N-1)層のサービスを受ける為の窓口
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